ひと昔前まで、
ちょっと変わった滋賀まな板。
おくどさんと井戸の残る、
始まった滋賀まな板探し。
滋賀まな板を使い始めて、
きゅうりの輪切りがころころ落ちない、
餃子作りの時、
みじん切り野菜にストレスを感じない、
切った具材を素早く、確実にまな板から
鍋に投入できる、
台所でことあるごとに「おー」と感動してしまいました。
そして、そうだ、滋賀まな板を復活させよう!と思ったのです。
どうして滋賀まな板を見かけなくなったのか。
それにはいろいろなわけがあると思うのですが、
まな板だけではなく、私たちの周りでは、
いろんなものがいつの間にか消えてしまったようです。
材質が変わり、作りが変わり、安価になり、
汚れたら、壊れたら、飽きたら買い換えればいいや、と
便利なものが増えました。
昔の人は、長く使えるように、
作りもお直しも、
凝らしていたなあと感心します。
消費も経済などのためには必要なものだろうけど、
長く大切に使いたいと思うもの・使えるものも、いろんな意味で、
今の私たちには必要なんじゃないかな。
特に最近そう感じています。
滋賀まな板も、そういうものじゃないとね!と、
真摯に作ってくれる職人さんを探し、
トングウさんは、近所の頓宮建具店の三代目の頓宮正洋さん。
近江の名工として「おうみ若者マイスター」にも認定されている、
現在30歳の若手イケメン建具職人さんです。
家業の建具店を継ぐため、東京で4年間の修行を積み、
技能五輪建具部門に出場し、
こんな近所に凄腕の建具屋さんがいるのも、
古い家が(
家具や什器のお仕事が多いそうです
トングウさんが作ってくださった滋賀まな板がこちら。
この丁寧なお仕事は、さすが一級の建具屋さんだなあって、
滋賀まな板、リボーン!
お片づけしやすい、スタッキングが可能な大中小の3サイズ。
ひのきのいい香り。
手鉋(てかんな)ならではの触感と水はじき。
まな板としての重すぎず軽すぎずの使いやすい重量。
後ろの角には、水切り用の穴がついています。
(
まな板としてはもちろんですが、
巻き寿司やお鍋の材料を切ってそのまま乗せて食卓に出したり、
下ごしらえした食材を乗せて重ねて出番待ちにしたり、
人が集まる時の大皿の代わりにもなり、
切って盛って運んでそのまま、屋外でも使えそう。
次号からは、いろいろな方に、
食材や食にまつわるお話をお聞きしたいなあと思っています。
滋賀から始まって、日本のあちこちへ、
滋賀まな板の旅が始まります!(次号へ続く)
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